手抜きの手抜き覚書(SS編)

ではではSS編。


まずSSの仕様について。
OFAで利用した差分抜きですが、SSで使うとこんなことがおきます。

このようにフレームを合わせても一部の振りだけずれてしまいます。
けるまPも言及してましたが、同じ曲でもステージ依存で振りがずれるようです。
何度か撮り直しても無駄でした。

というわけで全くではないものの差分抜きは使えなくなってしまいました。
が、そんなことは関係ありません。もっと便利なものが発見されました。

エターナルビッグツリーの草原をカラーキーで抜くという発想ですね。
最初見た時は「はぇ~AEしゅごい…」くらいにしか思ってませんでした。
AEだからできるという先入観のせいです。偏見よくない。

で、後日いざ抜こうという時にこれを思い出して試しにやってみた結果




OFAの分を抜き終わった後だったので泣きました。まじで。
まぁこれがなかったら間違いなく間に合ってなかったので感謝しかないです。
やはり先駆者は偉大。崇め奉らなきゃ…


それでは以下解説。


とはいえ今回使った上からのUPとMIDしかわからないので参考程度に。
キーイングで簡単に抜けるので一度自分で試したほうがいいです。感動します。

それぞれの解説の前にキーイングの設定。
今回使ったのはクロマキーです。カラーキーとの違いはよく知りません()

キー色は草原から適当に。
作業の前に一度キーイングして、どこまで抜けて何が残るのか把握しておくのが大事です。


・MID上
まずはMID。ダンスはmy songです。

MID上だと基本頭が木に被らず、動き次第ではゴミとも被らずに済みます。
今回のがまさにそれです。上の画像が一番動きが大きいフレームでした。
これなら適当に切り抜いてクリッピングするだけです。

画像で出力してGIMPで開きます。

自由選択でそれっぽく切り抜いたら、草原の色で塗りつぶしましょう。
色の抽出は”スポイト”です。


塗りつぶしたら保存します。

それでは保存した画像で動画をクリッピングしましょう。

保存した画像の手前に動画を置き、
”右クリック”→”上のオブジェクトでクリッピング”で上のようになります。
一度クロマキーを適用してゴミが残らないか確認しましょう。

あとはシーンにαチャンネルを適応してキーイングして使うもよし、
GB背景を置いてから出力して使うもよし。終了です。お疲れ様でした。

このカットは10分もかからず終わりました。自分にとっては革命です。



・UP上
では次にUP。ダンスは隣にです。
UP上だとおそらく常時木と被ってしまいます。
それでも面積は狭いので、今回はファジー選択で抜きました。

まずは楽するためにOFAの時同様素材の動かし方を決めます。
今回はズームアウトでかなりごまかしました。
右に見える花畑を無視できるので気楽です。
決めたら連番出力しましょう。



出力した画像をGIMPで開き、自由選択でざっくり抜きます。
”境界をぼかす”の設定は0でもいいかも?



それでは”木の部分をファジー選択”→”削除”を繰り返しましょう。
しきい値15だと髪にほぼ干渉せずに消せました。
ただ何枚かやりづらい時もあったので臨機応変に。



ある程度消したら消しゴムで整えて保存すれば終わりです。これを繰り返しましょう。
今回は1枚3~4分180枚、OFAの半分以下です。アレに比べれば余裕よ余裕。




解説は以上です。
カメラ次第とはいえ手抜きでも圧倒的に手抜きできたと思います。
問題はGBを使う以上パーソナルカラーや瞳の色が緑の子は制限される点ですかね…。
それでも素材として手を出しやすくなったんじゃないでしょうか?
これを機にMAD作りましょう。作って。





次はSSのS4U編です。